とけいのおもいで

絵のこと

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6、7年前に、父からもらったswatchの時計は、アナログ時計だが、盤面に日付のためのちいさい窓があって、時計の針の動きに合わせて日付も変わるというもので、気に入って毎日つけていた。2年ほど前に、ベルト部分が脆くなったので変えてもらったものの、その頃から本体の調子も悪くなってきており、電池をかえても止まることが度々あった。時計をふとみると、思いもしない時間で針が止まっていてびっくりして、その都度針を今の時間に合わせた。合わせた瞬間からまた動きだし、しばらく時を刻んでくれるのだけど、また気がつくと過去の時間でとまっている。そんな日がつづくので、1年前から使うのをやめてしまった。部屋の小物置き場の片隅に置いた。

1週間ほど前、朝身支度をして、メイクもすみ、洋服を着たところで、何か物足りなさを感じた。アクセサリーをつけようかと、ふと小物置き場に目をやると、あのswatchがあった。とまっていてもいいや、とアクセサリーの代わりにつけて出社した。針を合わせれば最初は動くから、今回もそうして時間を合わせた。せっかくならがんばっておくれよ、と念を送ってから、しばらく仕事に没頭し、夕方になり、腕時計に目をやると、動いていた。今日は機嫌がいいのかもしれない、けどまた気がついたら止まっているのだろうと思い期待せずその日は終わった。次の日もつけてみた。まだがんばっている。もう動くことはないと思っていたのに。その次の日はいちど止まった。でも時間を合わせてやると動きはじめ、それからというものほとんどの日を止まらず動いた。つけなくなったら、気分を損ねて止まってしまうんだろうと思い、毎日つけている。